就活を一度は経験した既卒フリーター・ニートさんの中には、選考の中でも面接に大きな苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。特に今まで面接を受けた中で一度も手応えを感じたことがない…という人にとっては深刻な悩みです。
面接は新卒時代からすごく苦手…。全然うまく話せない _:(´ཀ`)
書類は通過するけど、毎回面接で落ちるからホント憂鬱(/ _ ; )
…と、面接選考に進んだ段階で暗い気持ちになる人もいるはず。でも、面接はきちんと準備さえすればうまく話せるようになります!元々コミュ障気質で就活も面接でかなりの数落とされたあんT先輩も、面接台本をしっかり準備して練習した結果、なんとか面接を通過して内定を手に入れています!
この記事では、元70社落ちNNTのあんT先輩が約3ヶ月で既卒内定した経験を基に作成した「面接準備ロードマップ」を分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、自信を持って面接でうまく話すためにどんな準備をするべきか、具体的にイメージできるようになるはずです。
現在面接選考を控えている人は、ロードマップに書いてあることができているか確認し、できていない項目は今すぐ取り掛かってもらえると嬉しいです。
結論「台本作って入念な面接準備をすればOK!」
まず、そもそもどうして君達は面接でうまく話せないのか、原因を明確にしましょう。結論から言って、「話すことが決まっていないから」「話す練習をしていないから」この2点に尽きると思います。そして、この原因に対する解決策は、「台本を作る(話すことを決める)」「面接練習をする(ビデオトレーニング)」とシンプルです。
面倒でもコミュ障の人は台本と練習が必要
台本作るのちょっと面倒だな…
やっぱそこまでしないとダメェ?
正直、面接の台本を作ることについて面倒に思う人は多いと思います。確かに現役時代のあんT先輩も数こなせば自動的に良い感じに話せるようになると楽観的に考えていた節がありました。しかし、だからこそ70社落ちのNNTのまま卒業する羽目になったとも言えます。
ここで「面接でうまく話せない」君達に、あんT先輩の経験談を例え話に出したいと思います。あんT先輩には、コミュ力バリ強の妹がいました。あんT先輩はプロフィールのように浪人・留年していたため、就活の時期が妹と被っていました。そこで、面接が得意な妹に「面接で質問にうまく答えられない時ってどうしてる?」と聞いたのです。きっと有益なスキルか何か知ってるんじゃないかって思っていました。でもその時、コミュ強の妹は答えたのです。「質問に答えられない時ってあるの?なくない?」…。これがコミュ力高い人の回答です。
つまり、参考になりません。あんT先輩が家に引きこもってゲームや漫画・小説などを楽しんでいる間に、コミュ強の妹は友達や彼氏や社会人の知り合いに自分の意見を話したり聞いたりする経験を積んできたため、面接でも感覚的に即興でうまく答えることができるのです。
だからこそ、あんT先輩のように人とのコミュニケーション経験が不足しており、「感覚的に面接でうまく話せない」という方は、やはり面接台本が必要になってきます。「この質問にはこう答える」と具体的に決めておくだけでなく、練習もしておく。これがコミュ障が面接でうまく話せるようになるために避けて通れない準備です。もし、何か魔法みたいにすごい方法があると思った方はすみません。でも、諦めずに頑張って作りましょう。練習しましょう。絶対に内定には確実に近づきます。
あんT先輩流!面接準備ロードマップ
ここからは、コミュ障の既卒フリーターが「面接でうまく話せる」ようになるために必要な面接準備をロードマップで確認していきます。「現在、面接選考中だが上手くいっていない…」という方は、以下のロードマップの内、できていないことに取り掛かっていきましょう。
あんT先輩の就活応援ブログでは、「入念な準備を整えてから行きたい企業だけに応募する」という戦略を推奨しています。上記の面接対策を就活ステップ毎に区分けすると以下のようになります。
- 準備期間:ベースとなる台本作成
- 応募期間:志望企業専用の台本作成・ビデオトレーニング
- 選考期間:面接の振り返り・台本のアップデート
準備期間でベースとなる台本作成を行っておくことで、応募後や選考期間中は台本を志望企業に合わせて修正を行う、面接を振り返った時により良くアップデートする、といった作業だけになるので、面接練習に集中できるようなスケジュールとなっています。
準備期間:面接台本(ベース)の作成
準備期間は、企業に応募する前に必要な準備を入念に行います。準備期間で行う面接準備は「面接台本(ベース)の作成」です。面接準備の中では、これが一番カロリーの高い作業になると思います。しかし、内容については、きちんと自己分析や履歴書作りを完了させておけばつまずくことはほぼありません。逆にここでつまずく人は、もう一度自己分析をやり直してみましょう。
面接台本は6カテゴリに分けて準備
ベースとなる面接台本は大きく分けて以下の6カテゴリに上手く答えられるように準備すれば、大体の面接で苦労することはないはずです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 就活理由(空白期間)
- その他
- 逆質問
準備期間の内は、サイト登録などもまだの状態になるため、志望企業が決まっていない段階となります。そのため、仮想の志望企業をとりあえず作っておき、その仮想企業に対しての回答を作成していく流れです。
質問に対して短文verと長文verを作成
基本的には30秒程度の簡潔な受け答えを面接ではよく使うと思いますが、場合によっては長いものを求められることもあります。それぞれの質問に対して、短文ver(30秒程度)、長文ver(1分以上)を用意しておきましょう。
応募期間:志望企業専用の台本作成・ビデオトレーニング
応募期間は、サイトに登録して企業を自分の企業選びの軸に合致するものだけピックアップした後、志望企業に対しての志望理由や企業側のメリットなどを言語化し、書き出すことができたら応募する期間です。この期間では、「志望企業専用の台本作成」と「ビデオトレーニング」を行います。
志望企業専用の台本作成は反映・修正のみ
志望企業専用の台本作成は、企業に応募後にすぐ行います。志望理由や企業側のメリットなど、応募前に言語化しておいた要素を台本に反映・修正するだけなのですぐに終わるはずです。応募の際には志望企業に合わせて修正した履歴書を企業に共有しているはずなので、台本修正の際は履歴書と一貫性のある内容になっているかには注意するようにしてください。
ビデオトレーニングでは自分の面接練習を撮影
修正した志望企業専用の台本を使って、ビデオトレーニングに時間を割きましょう。ビデオトレーニングは、面接練習している自分を動画で撮るトレーニング法になります。1回終わったら撮影した動画を見返して悪い所を少しずつ改善します。実際に言葉にしてみて「この辺りは説明が長すぎるな」「ここは分かりにくい説明だったな」と感じたら、台詞もより良いものに修正していきます。
自信がついたら転職エージェントで模擬面接
面接官役として協力してくれる家族や友人がいない方は、一人でも問題ありません。あんT先輩も練習は一人で行いました(何度も練習したかったので)。初めは上手く答えることができないかもしれませんが、そんなことは気にしなくても大丈夫です。何回かやっているうちに慣れてきます。自信が持てるレベルになったら、転職エージェントで模擬面接をしてもらうと安心ですよ。
選考期間:面接の振り返り・台本のアップデート
選考期間は、新たな志望企業への応募もこなしつつ、実際に面接を受ける期間になります。ここで重要なのは、面接後にきちんと振り返りを行うこと。面接での手応えを参考材料にして台本をアップデートしていきます。
面接後の振り返りでは改善点を必ず言語化
面接後の振り返りでは、「質問された項目・自分の受け答え・面接官の反応」などをノートなどに書き出してみましょう。その中で、上手く答えられなかった質問があるなら「なぜ上手く答えられなかったのか」、面接官の反応が良くなかったなら「なぜ良くなかったのか」、それぞれ考えて次回はどう答えるべきなのか言語化しておきます。
台本のアップデート
面接の振り返りで改善点の言語化が済んだら、ベース台本をアップデートします。想定していない質問が出たのであればその質問に対するベストアンサーを台本に追加する、もっと簡潔な受け答えをしたかったと思ったらより簡潔な回答にブラッシュアップする、といった流れで追加・修正していきます。面接を終える毎にベース台本が洗練されていくはずです。
面接のコツ
きちんと台本作成もして、ビデオトレーニングで想定した質問にはすぐに回答できる状態になったら、最後に意識して欲しい点が2点あります。
・会話を意識して簡潔に話す ・ポジティブ要素で締める
正直な所、この二つが意識的にでも行えるようになれば、内定は近いと思います。一点ずつ解説していきますね。
会話を意識して簡潔に話す
面接官に正しい状況を知ってもらおうとしたら説明が長くなってさ
あるある…、面接官の表情も次第に険しくなってきて余計焦るんだよね
このように、分かりやすい説明をしようとして、つい話が長くなってしまう方も多いのではないでしょうか。長々と話しているうちに何を話しているのか分からなくなってしまったりする方もいるはず。あんT先輩もそうでした。
話が長くならないようにするコツは、一度に全てを伝えないことです。面接官と会話を楽しむ気持ちでこちら側が話しすぎないようにするのです。どうせ全てを説明しなくても、面接官が詳しい情報が必要だと判断すれば、追加で詳しい質問が後から来ます。その時に先ほど言えなかったことを話せば問題ありません。
実際あんT先輩も過去の面接を振り返ってみると、通過する面接は面接官との会話がスムーズに進んだという感覚がありました。面接と言うと、応募者側が自分をアピールしまくる場って思いがちですよね。でも、面接官とのコミュニケーションを通して「この人は我が社に合いそう、一生懸命働いてくれそう、一緒に働いたら楽しそう」と思ってもらう場、と考えるとイメージしやすいかもしれません。
ポジティブ要素で締める
既卒の理由を聞かれた時の私の顔、たぶん相当暗いと思う…( ; ; )
触れられたくない黒歴史と言っても過言ではないからなぁ
現役時代に頑張って就活をしたのにNNTで卒業をした君たちの中には、既卒で就活という現実を再認識しただけで悲壮感が溢れる…という人も多いかもしれません。しかし、悲壮感を漂わせている就活生を雇いたい企業なんてたぶん無いですよね。
勿論、普段は元気に明るく振る舞っているが、「既卒の理由を聞かれるとどうしても暗くなってしまう…」という方もいると思います。そんな人は逆にそれを武器にしましょう。現役時代に内定を得ることが出来なかった君達は、1年以上もの間「入社させてもらえさえすれば一生懸命働くのにな…」「働くのが辛いと言っている人が羨ましくてしょうがない…」など、働きたいのに働けないことに対してかなりのフラストレーションがあると思いますし、働くことへの想いは非常に強いと思います。
既卒で就活することになった → だからこそ働きたい気持ちが強くなっている、という前向きなアピールに変えてみてはいかがでしょうか。このように、もし面接で暗い雰囲気になってしまったら、ポジティブ要素で締めて前向きさをアピールすることで乗り切ってみて下さい。
まとめ「台本作成やビデオトレーニングで面接準備を完璧にしよう」
面接でうまく話せない既卒フリーター・ニートさんは、「台本を作ることで話すことを決める」「ビデオトレーニングで話す練習を積む」、この2点を面接前にしっかり行っておきましょう。企業応募の際には志望企業に合わせて台本の内容を修正・追加し、面接後には振り返りを行って台本をアップデートすることも重要です。
面接では、面接官に好印象を持ってもらえるように、会話を意識して簡潔な受け答えをするのがコツです。既卒の理由を聞かれると暗くなるという方は、既卒だからこそ働く気持ちが強いことを思い出して、前向きにポジティブな雰囲気に切り替えてみて下さいね。自信が持てるぐらい面接準備を完璧に行えば、悔いのない面接ができるはずです。頑張る君達を応援しています。
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