既卒就活の準備で足がすくみがちなのが、書類選考で欠かせない履歴書作り。新卒時代に就活を経験しているフリーター・ニートの皆さんなら、一度は書いたこともあるのではないでしょうか。
でも、履歴書とか書くの苦手で新卒時代もバンバン落ちたから心配…( ; ; )
既卒はどう書けば良いのか全然イメージがつかないよぉ!
そんな履歴書の書き方で悩む方のために作成したのが今回の履歴書攻略記事です。まず履歴書作りをする前に自己分析を終わらせた君達はすごく偉いです。( 「えっ、自己分析必要なの?やってないよぉ…」 という方は、自己分析記事を読んで必要な自己分析は終わらせちゃってくださいね)履歴書作りは自己分析がきちんと終わっていれば、実はあまり苦労しません。コツを掴んで効率的に攻略してしまいましょう。
この記事では、既卒就活で約3ヶ月内定を果たした元NNTあんT先輩の経験から「書類選考を通過するための履歴書の書き方」を、イメージ図例を使って分かりやすく説明していきます!履歴書の書き方で躓いている方や完成イメージを知りたい方は、今回の記事が参考になれば嬉しいです。それでは早速確認していきましょう。
結論「既卒就活の履歴書は志望度の高さと熱意を伝えよ!」
まず履歴書作りの目的を確認すると以下の2点になります。
・書類選考の通過 ・面接での一貫性
書類選考では、「この人は我が社に合いそうだ!是非会ってみたい」と思わせて選考通過することがミッションです。面接では、「気になっていたこの部分を知りたい」「この部分が問題なければ採用したい」と、面接を進める補助資料として使われるので、面接で答える内容との一貫性があれば充分です。つまり、基本的に好印象を与えて、企業への志望度の高さや熱意が伝わる履歴書になっていれば、目標達成となるのです。
履歴書の完成イメージ図
既卒の履歴書って新卒とどう違うの?
とりあえず参考になるイメージ例が知りたい!
そんな方のために、あんT先輩が架空のスペックを元にパワポで簡単に履歴書を作成してみました。
<架空のスペック> ・東京都立川市在住の24歳 ・一浪半留の既卒フリーター ・卒業後は小説家を目指してた ・ライター職に就くため就活再開
ここではWeb上で見やすいように文字を大きくしていますが、大体このような内容で問題ないかと思います。履歴書準備段階では、理想の企業を受けるイメージでとりあえず全項目を埋めておき、応募段階で企業に合わせて右側のページの項目や内容をカスタマイズするのがおすすめです。
各項目の書き方のコツ(各項目で伝わる情報を整理)
大体のイメージは分かったけど、志望動機とかどう書けば良いんだろう
文章の書き方の構成とかあったら楽なのにぃ( ´θ`)
続いては履歴書の各項目の書き方で悩んでいる方のために、各項目毎に得られる情報の整理と書き方のコツを紹介していきます。長所・短所、志望動機、自己PRについてはおすすめの文章構成についても紹介しているので参考にしてみてくださいね。
まずは各項目から得られる情報のイメージについて把握していきましょう。上記の図のようなイメージで履歴書の各項目の役割を簡単に把握しておくと、書き方のイメージがつきやすいと思います。
それでは、この後は各項目のイメージについて項目毎に解説していくので、君達も解説を読みながら同時に履歴書の内容を作成しちゃってくださいね。
個人情報ゾーン(名前・年齢・住所など)
若年層採用を考えている企業は年齢を確認したり、住所から通勤に問題はなさそうかなどを類推したりするぐらいなので、正しい情報を書くことを意識してください。また、証明写真は必ず最近のものを使うことをおすすめします。あんT先輩は新卒時代のものを使用してバレた経験がありました。使い回しはやめましょう。
学歴・職歴
学歴・職歴は形式通りに書けば問題ありません。学歴欄は地頭の良さや理解力・努力値を類推するぐらいでしょう。どうしても職歴欄にアルバイトをしていた事実を書きたい場合は、職歴なしの横に「(卒業後は飲食店で接客アルバイト勤務)」などと書いても良いと思いますが、右ページで卒業後の情報を書くのであれば、既卒は「職歴なし」とだけ書いても問題ないと思います。既卒採用をしている企業であれば、「ふーん、卒業後はフリーターしてるんだ」ぐらいの認識のはずです。
資格・免許
業務上必要とされる資格や免許が特にない場合はあまり注目されることがない部分です。あんT先輩はペーパードライバーですが、とりあえず運転免許だけ記載していました。自己PRなどに活用したい場合はきちんと書いておきましょう。資格の数が少ない場合は、イメージ図のように欄は少なくカスタマイズしましょう。
趣味・特技
ここに関しては、自分のキャラクターをイメージさせる項目と思っておきましょう。類推されるイメージから社風に合うかや入社後のイメージがしやすくなります。趣味や特技が一つしかない人はあまりいないと思うので、企業にどんなイメージを与えたいかで選ぶと良いのではないでしょうか。
例えばイメージ図では架空で「趣味:アニメ鑑賞(ゆるキャン△)」「特技:キャンプ(BBQ奉行はお任せください)」と書きました。こう書くことで、以下のように具体的なキャラクターイメージを広げさせることができます。
アニメ → 「オタク系なのかな」 キャンプ → 「アウトドアもできるオタクかぁ。ゆるキャン△でハマったのかな」 BBQ奉行はお任せください → 「入社後は社内イベントも盛り上げてくれそう」
アウトドア系オタク、キャンプ女子、BBQ奉行などのイメージが勝手に残りますよね。社内でキャンプが流行っていればすぐに馴染めそうですし、アニメオタクが多い企業なら同僚とのコミュニケーションも問題なさそうですよね。
企業内のイメージが体育会系だったら特技に運動競技を書いても良いですし、真面目な印象を与えたいなら読書や数独なども良さそうですよね。面接での緊張感をほぐすための糸口としても使われることがあるので、話題にされた時に緊張がとれるものだと役立つかもしれません。勿論、自己PRや志望動機につながる内容であればそれに越したことはありません。
長所・短所
この部分は仕事のやり方や性格をイメージさせる項目と捉えておくと良いでしょう。長所や短所から実際に働いた時の上司や同僚との相性を見ることができます。「この短所はカバーできる社員がいる」「この長所がある人が欲しいと思ってた」など、入社後のスムーズな人間関係を見ることもできるでしょう。
長所や短所は自分が仕事に取り組む時の傾向を答えれば良い、と言われてもあまり思いつかない…という人は、何かに取り組む時の自分の特性を思い出してみてください。例えば、今まで勉強や部活、アルバイトやサークルなどで、褒められたこと・注意されたことってあると思います。例えば、「仕事は丁寧だけどスピードが遅い」「行動力はあるけど計画性がない」「集中力はピカイチだけど視野が狭い」とか、人によって色々違うはずです。そうした長所・短所というのは、入社後に実際に働く時も必ず浮き彫りになってくるものなので、自分を把握する意味でもしっかりと整理しておきましょう。
書き方としては「長所を活かしてどんな仕事ができそうか」「短所はどのように対策しているか」までを書きましょう。
あんT先輩の場合は、以下のように整理してから、簡単にまとめて文章化しました。
長所:几帳面 → 強み:細かいチェック作業が得意 短所:慎重過ぎる → 対策:人に頼ることで確認に時間をかけない
場合によっては具体的なエピソードを聞かれることもあるため、面接でも話せるように関連するエピソードがあると安心です。
志望動機
履歴書の志望動機欄に書けることは、スペース的にもかなり少ないです。そのため、重要なポイントだけを要約して記載しましょう。履歴書に書けないことは面接でアピールすれば良いので、情報を詰め込み過ぎてよく分からない志望動機になることだけは避けるように注意してください。
始めに志望動機の数を伝えて、1つ目の志望動機、2つ目の志望動機…と受験時代に読んだ英語長文を意識して、センテンス毎に分けた論理的な書き方だと伝わりやすくなります。数字の横に見出しを作って太文字の装飾を施すと、さらに見やすくなるのでおすすめです。
<おすすめの構成> 主な志望動機は以下の2点です。 1:志望職種の志望動機 既卒就活を始める前の過ごし方 (志望職種に関連性のあることだと◎) Ex.大学卒業後は小説家を目指しながら飲食店でアルバイトをしていました。 ↓ 既卒就活を始めた理由 (上記の過ごし方をしていたけれどなぜ就活を始めたのか説明) Ex.文章を書くことを仕事にしたいと考えてライター職をメインに就職活動を始めました。 ↓ 仕事で活かしたい部分 (仕事に活かせる自分の強み[自己PR]を活かして働きたいと伝える) Ex.未経験ではありますが、小説の執筆で培った文章力を活かしていきたいと考えています。 2:志望企業の志望動機 自分が仕事で成し遂げたいこと (企業選びの軸=企業に惹かれた理由と繋がるように意識) Ex.これまで自分の書いた作品で読んだ人を元気にしたいという思いで小説の執筆活動をしてきました。 ↓ 企業に惹かれた理由 (企業に惹かれた理由=企業選びの軸が合うようにする) Ex.スクール運営も行う貴社のメディアでは、読者の悩みを解決する記事が多い点に魅力を感じました。 ↓ 企業で成し遂げたいこと (上記の理由から自分が仕事で成し遂げたいことが叶えられると判断したと伝える) Ex.貴社で働くことで悩んでいる方の力になれるコンテンツを作れるのではないかと可能性を感じました。
上記の手順で内容を整理してから、履歴書の志望動機欄に収まるように文章を整えていきます。「志望動機の数が多くて欄に収まらないけど、差別化できる動機なのでどうしても減らしたくない」という方は、趣味・特技や長所・短所、自己PRの欄を少なくしたり、思い切って無くしたりなど、自分のアピールしたい内容の優先順位に合わせてカスタマイズをしていきましょう。
因みに、あんT先輩はこの書き方を既卒就活から始めましたが、書類選考で落ちたことはほぼないです。ライター職を狙うからには、こうした分かりやすい文章を書けるかどうかも判断されると思ったので、見やすさはかなり意識していました。「自分の志望職種は履歴書のこの部分からも能力を判断されるかも…」と思える箇所があったら、そこは力を入れていきましょうね。
自己PR
自己PR欄は志望動機欄に次いで重要な欄です。ぱっと見で分かりやすいように、強みの部分は太字にすると見やすくなりますよ。自己PR欄も志望動機と同様に論理的に分かりやすい記載を目指しましょう。
<おすすめの構成> 企業で活かせる強み Ex.私は継続して文章を書くことに自信があります。 ↓ 能力を活かした経験 Ex.学生時代に1万5千字程度の短編文学賞に一次先行ではありますが通過した経験があり、一つの作品を書き上げることには慣れています。 ↓ 入社後に能力を活かして成し遂げたいこと Ex.ご縁あり貴社に入社できましたら、人の心を動かす多くの記事を書くことで貢献していきたいと思います。
上記の構成で内容を整理した後に、自己PR欄に収まるように文章を整えていきましょう。もう少し詳しい内容を伝えたい場合は、面接で伝えるか、履歴書とは別に自己紹介書(職務経歴書の代わり)のような別紙を用意して、そこに記載するのもありです。勿論、他の欄(志望動機・趣味・特技・長所・短所)をカスタマイズしても良いと思います。
通勤時間・最寄駅
通勤時間や最寄駅も、入社後の通勤イメージを湧かせることができます。あまりに通勤時間が長い場合は、「通勤時間を理由に短期離職しないか」という不安が生じるため、「通勤時間が長いようですが大丈夫でしょうか」などの確認が入る可能性はありますね。通勤時間が長い人は「学生時代もこのぐらいの通学時間だったので問題ありません」など、面接官を安心させることのできる受け答えを用意しておくと良いのではないでしょうか。
本人希望記入欄
ここは本来、転職志望者が希望年収などを書く欄ですが、面接後の通話可能時間を書く欄としてあんT先輩は利用していました。現在ニートのため、いつでも電話に出れるという方は特に書く必要はないですが、毎週働いている時間がだいたい決まっているフリーターの方はお休みの日や確実に退勤している時間帯などを書いておくと良いのではないでしょうか。出れる時間帯に電話してもらった方がスケジュール的にもスムーズに進むはずです。
まとめ「項目毎にコツを理解して履歴書を完成させよう」
履歴書は項目が多いため、アピール欄のスペースは狭く感じる方が多いと思います。項目毎にコツを理解して、自分と企業がマッチするような書き方やカスタマイズをしてください。自分の伝えたいことをパッと見で分かりやすく伝えるためにも、論理的な構成と要点の太字化などの文字装飾は意識していきましょう。ベースとなる履歴書を仕上げたら、あとは応募企業に合わせて変えていくだけです。今回紹介したコツを活用して、書類選考を通過する履歴書を完成させてみてくださいね。
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